2016年6月19日日曜日

シルクスクリーンの版を格安に自作する方法(シルクスクリーン製版方法)

いつもブログを見て頂きありがとうございます。

本日は以前リクエストのありました、シルクスクリーンの版を自作する方法(シルクスクリーン製版方法)について書きたいと思います。

製版が上手くいって無い方、またこれから一から始めようと思っている方是非参考にしていただければ幸いです。

また製版機をまだ作っていない方は下記リンクより製版機の作成方法とその製版機をプロ仕様にレベルアップさせる方法を是非見てみて下さい。

超簡単シルクスクリーン用自作露光機の作り方!!



先に少し言い訳をさせて頂くと、一人で製版しながら写真を撮ったので、あまり写真の枚数がないです(泣
ご了承下さい。

特別準備するものはこれくらいです。
>木枠
>スクリーンメッシュ(90〜120程度)
>接着剤
>感光乳剤
>バケット(感光乳剤を塗る物)
>OHPシート(自分のプリンターと合うもの)
>プリンター(プリンターが無い場合はコンビニで手差しプリント)


⑴まず初めに型枠を作成する。
今回はA4サイズで作成したいと思います。(本来はA4サイズのプリントを行う場合はプリントの上下左右に50mmくらい余白をつけれる型枠を作成する事をお勧めします)
例えばA4サイズ(210mm×297mm)のデザインなら型枠は310mm×397mmを推奨。

型枠の素材は金属の方が曲がったり、割れたりする心配がないのですが、コスパは間違いなく木の方が良いです。自分もかなり長い事使ってますが、今の所曲がったりする事はないです。
ちなみに木はビスで止めてます。

よく100均のポスターフレームなどを使用している方がいらっしゃいますが、あそこまで縁が細いと耐久性が弱くすぐ壊れると思いますので頑張って自作しましょう!
このサイズで500円くらいで作成できます。



⑵型枠に接着剤を塗布する。
自分はG17と言う接着剤を使用してます

⑶接着剤が完全に乾いたらスクリーンを貼る
すみません画像撮ってなかったです。
ここはシワが入らないようにしっかり引っ張りながらアイロンをあててくっつけていきます。
※アイロンを直接あてると接着剤がアイロンに着きやすいので、霧吹きで接着剤の表面に軽く水をかけるとスムーズに作業しやすくなります。

⑷型枠周りの余ったスクリーンをカットする。

⑸一度食器洗剤などでスクリーン部分を洗う。
油分があるとピンホールなどの原因になるのでここの作業はマストです!

⑹OHPシートにデザインをプリントする。
版を乾かしている間にOHPシートを準備します。
染料インクを使用する場合、顔料インクに比べ色が薄いので、2枚プリントしてズレない様慎重に重ねて使用すると綺麗にデザインが抜けます。
殆どの方が染料インクのプリンターと思います。



⑺版が乾いたら感光乳剤をスクリーンに塗ります。
自分は写真のSD-40を使用しています。



色はこんな感じです。
バケットがやりやすいのですが、意外と高額なので初めは100均とかにあるプラスチックの容器を使っていました。



塗り方は以前も見ていただいた方もいると思いますが、この動画の1:30から見てみてください。




塗り終わったのがこちらです。
塗る際のポイントはできるだけ薄くというのを意識してやると製版が上手くいきます。



塗り終わったらなるべく光のあたらないところで乾かします。
乾くのにかなり時間がかかるので、ドライヤーで乾かすのをお勧めします。


⑻乾いたら先ほどプリントしたOHPシートを版にテープで貼り付けます。
ーーーーーースクリーン
ーーーーーーOHPシート
↑↑↑↑↑↑露光
の順になるように、貼る方を間違え無いように注意して下さい。
※写真はプリントする際の接地面を向いているので、デザインが反転しています。



⑼後は格安自作露光機を業務用露光機に進化させる方法!!シルクスクリーンの細かいデザインを露光させる方法!!でも書いた通り、圧縮袋に版を入れて掃除機で吸っていきます。

この時版の内側に詰め物を入れて木枠と面を合わせるとしっかり空気を抜くことができます。
写真では雑誌を使用しています。(プリントスターさんすみません。)



⑽ここまで出来たら後は露光させていきます。
作業環境によって露光時間は人それぞれと思います。超簡単シルクスクリーン用自作露光機の作り方!!を見て同じ作りで作って頂いた方は約7分くらいです。

(11)時間になったら版を圧縮袋から取り出し、水で洗いながします。
洗い流す際、手で優しく撫でながら洗うと早くデザインが抜けてくると思います。
こんな感じです。
%の◯のところは0.5mm以下ですが綺麗に抜けてます。



(12)乾燥後版の強度を上げる為、もう一度露光させて終了です。


いかがでしたでしょうか?
感光乳剤を塗る所なんかは少し練習が必要かもしれませんが、その他は意外と簡単です。
多分2,3回製版すれば、皆さんかなり綺麗にできると思いますので、一度失敗したからと言って諦めず頑張りましょう!!

今回はシルクスクリーンの最重要部分、製版について書きました!
是非製版が上手くいってない方やこれから製版をされる方の参考になればと思います。


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3 件のコメント:

  1. いつもありがとうございます!
    さてさて、製版なんですが。またまた壁に。
    黒Tシャツに、白印刷をうまくする方法。
    重ねぬりは細かいとずれたりで、一発でできる方法や、こつがあれば教えてください!

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    返信
    1. 白インクに増粘剤と、増粘剤によるインクの乾燥を防ぐためエチレングリコール(乾燥遅延剤)を入れて、厚膜製版で作られた版で・・素材(Tシャツなど・・)を貼る台には薄いゴムのスポンジまたは、それに類似したものを貼り付け、表面がフニョフニョした台に素材を貼り付ける・・で、一っ発スクィージングで、乗りますが、これは、ホントに二度すりが不可能な場合に使うテクニックです。また、技術も要りますので、少しウエスなどに練習されてからにしてください。キレイにプリントするには、やはりできる限りしっかりした印刷機を用意し、二度すりされる方が、印刷のインクの面が綺麗です。
      二度すりのコツですか?長台でも回転式でもいいのですが、ともかくしっかりした印刷機で、一度、強くスクィージングしたら、版の方は、乾かないようにインクをかぶせておき(乾かない・・といっても被せたまま30秒も60秒も放っておいたら目詰まりするよ・・)プリント面にドライヤーをフワッとあおって、ちょっと被膜(二度目にかける白が浸透しないようにする)をつくり、二度目は、普通にスクィージングです。これも慣れないとむずかしいかもしれないので、練習してください。

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  2. はじめまして。
    参考にさせていただいております。

    記事の中にもある「格安自作露光機を業務用露光機に進化させる方法!!シルクスクリーンの細かいデザインを露光させる方法!!」のリンク先が見られなくなっているのですが再度公開していただけないでしょうか?

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